アマゾンとインテルの決算をきっかけに、AIへの巨額の投資の負担を不安視する売りが世界の株式市場に広がった。10月30日の日経平均は2.12%安、NYダウは1.09%安、ナスダック総合指数は2.86%安となり、損失の穴埋めとみられる売りで金も3.64%安の3,874ドルと1年ぶりの安値をつけた。
→ 3,874.33ドル10月30日(米国市場の終盤)
スポット価格。前日比146.24ドル安で、1年ぶりの安値
→ 49.08ドル10月30日(米国市場の終盤)
スポット価格。前日比3.06ドル安
→ 63,290.11円10月30日の終値
日経平均株価。前日比1,369.36円安。一時1,900円超安
→ 51,770.31ドル10月30日の終値
ダウ工業株30種平均。前日比572.25ドル安
→ 4.93%10月30日(米国時間)
| 市場 | 変化 | 前 → 後 | 期間 | 補足 |
|---|---|---|---|---|
| 金(ゴールド) | −3.64% | → 3,874.33ドル | 10月30日(米国市場の終盤) | スポット価格。前日比146.24ドル安で、1年ぶりの安値 |
| 銀(シルバー) | −5.88% | → 49.08ドル | 10月30日(米国市場の終盤) | スポット価格。前日比3.06ドル安 |
| 日経225 | −2.12% | → 63,290.11円 | 10月30日の終値 | 日経平均株価。前日比1,369.36円安。一時1,900円超安 |
| NYダウ | −1.09% | → 51,770.31ドル | 10月30日の終値 | ダウ工業株30種平均。前日比572.25ドル安 |
| 米10年債利回り | −6bp | → 4.93% | 10月30日(米国時間) |
コメルツ銀行は、追加の証拠金を求められた投資家の売りが金の下げを大きくしたとみている。原油高と12月の利上げの観測も金の重しになったと伝えられた(investingLive)。
10月29日の米国市場の取引終了後に決算を発表したアマゾンは、1株利益が予想に届かず、10〜12月期の見通しの中央値も市場予想を下回った。AIへの投資でフリーキャッシュフロー(純現金収支)の赤字が広がったことも不安を呼んだ(日本経済新聞)。インテルも弱い見通しを示し、30日の終値は29%安だった。その前の29日には、決算を受けてアルファベットが12.5%下落していた。
30日の東京市場では AI・半導体株が売られ、日経平均は下げ幅が一時1,900円を超え、終値は1,369円安の63,290円だった。韓国の KOSPI は4.9%下落した。米国市場でもナスダック総合指数が2.86%、ナスダック100が3.46%、NYダウが1.09%下落した。
安全な資産として米国債が買われ、10年債の利回りは6bp低い4.93%に下がった。金利の低下は通常なら金の支えになるが、金は146ドル安の3,874ドルと1年ぶりの安値になり、銀も5.88%下落した。
コメルツ銀行は、持ち高の整理が進めば貴金属は持ち直すとみている。一方で、ハイテク株の売りが続くと、同じような換金売りがまた出る可能性もある(investingLive)。週明けの11月2日、金は3,900ドル前後で推移した。