日銀は10月30日、政策金利を1.25%に据え置いたが、展望レポートで基調的な物価上昇率は2%の目標とおおむね整合的な水準と判断し、高田委員は利上げを主張して反対した(8対1)。12月の利上げが意識され、ドル円は一時156.96円まで下がった。
その後は、原油高と米国の追加利上げの観測でドルが買い戻された(みんかぶ)。
日銀は12時02分、無担保コールレートの誘導目標を1.25%程度に据え置くと発表した。高田委員は、基調物価が目標に達したとして1.5%への利上げを提案し、反対多数で否決された。保有する ETF の売却ペースは、2027年1月から年間3,300億円程度から8,600億円程度(簿価ベース)に増やす。展望レポートでは、2027年度の物価見通しが幾分上振れた。
植田総裁は記者会見で、基調物価が2%に達したとの見方は委員の全員で一致していると述べ、今後も利上げを続ける姿勢を示した。今回据え置いた理由については、リスクや金融環境などをもう少し見極める必要があると説明した(investingLive)。
ドル円は発表の前の157.8円前後から一時156.96円まで下がった後、原油の反発と FRB 高官の利上げに前向きな発言で157.64円まで戻し、ニューヨーク市場の終わりは157.56円前後だった(前日比15銭ほどの円高)。同じ日の日経平均の2.12%安は AI・半導体株の売りによるもので、日銀の決定の影響は限られたと伝えられている(株探)。
市場は会合の前の時点で、12月の利上げを約80%織り込んでいた(investingLive)。次の会合は12月17・18日で、今回の主な意見は11月10日に公表される。